エロ本と云うとギラギラした油っぽうもののを想像しがちだが、清楚な美少女系もごく稀に発掘される。以下に物件を解説しながら精査してみよう。

大人気 いたいけな貧乳美人

「大人気 いたいけな貧乳美人」と出品者から名づけられた美少女である。いたいけな、と云うか、これだけオクのガイドラインを尊寿してセーラー服を隠蔽するあたりは、むしろ「痛々しい」。「制服の処女」と云うタイトル自体がオクのガイドラインに抵触するので、「いたいけな貧乳美人」と題されたのだが、「美人」というフレーズにもガイドラインが抵触して「美少女」という冠をかぶせられなかった出品者の心持ちが察しられる。こうしてオクの出品者たちは、パトロールの監視下のもと、ガイドラインに当て嵌めながら出品にいそしんでいる、そんな「いたいけな」人々なのだ。

貧乳は私も好きなので、この子ま乳房には85点を与える。顔面もかわいらしくて、いま時でも十分に通用する強度を持っている。表紙一枚だけがアップされていたので、残りの51枚の内容物は計り知れない。しかし、好みの人は「表紙抜き」でもするのだろう。

美
マイ・ハニー
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まさにかういう雰囲気を具備した素材こそ「美少女」の名に値するのではなかろうか? 年は二十歳を過ぎているが、乙女チックな佇まいは気品すら感じられる。「マイ・ハニー」というタイトル通りの名作だ。すこし一時期の伊佐山ひろ子を彷彿とさせられるのだが、それは私だけだろうか。「ユウビドウ」と云う出版社は聞いたことがないので、きっと再生本のさらに再生本かもしれない。スケスケではなくほぼズバリ系のアウトロー的紙面構成になっているので表紙の過激な自主規制的貼り紙からもうかがえる。この物件は誰かに譲渡移行してしまい、入手を逃してしまったのが、残念だ。


大場pg
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さてシンガリは大場久美子ちゃんを少しケバくした感じの素材。「琥珀」と云うタイトルは、当時コマーシャルで「琥珀云々」という言葉が流行っていたからだと推測する。たしか「琥珀色のにくいヤツ」とか。……細かい文字が表紙面上で騒いでいるが、小さすぎて老眼の私には解読不能な古文書的なものとなっている。なんか最後の方に「ミルキースマイル」と読めるが、この素材はいたって不機嫌で愛想がない。ま、全ページを通して品評しなくてはいけないので、ここではこの「不愛想」については言及しない。顔面85点、乳輪78点。スケ度が低いビニ本の王道を行くその颯爽とした装丁は私的には合格点。